ホームページ集客を取り組む上で、検索キーワードの分析は非常に大切です。
- 自社のサービスや商品がどんなキーワードで検索されているのか
- どのようなキーワード検索が売上に直結するのか
- お客様の関心事や知りたいことは何なのか?
- お客様のニーズは?
「お客様のニーズ」をキーワード分析を通じて把握することで、ホームページ集客の数字を改善していきます。
この記事では私が実際にお客様のホームページ集客の数字に繋げているキーワード分析の方法を全てお伝えしたいと思います。
この記事を通じて、ホームページ集客に1番大切なことがわかり、自社のホームページ集客の取り組みに置き換えて実践していただくと、今よりも確実にホームページ集客の数字が良くなっていきますので、参考になるかと思います。
- ローカルビジネス中小企業のインターネット集客を8年。
- 直接サポートしている企業は20社。
- 建築業向け、治療院向けホームページサービスも展開中。
- 安定してみなさん集客に成功しています。
薬師神
この記事の見出し
キーワードの種類を知ろう
キーワードの分析に入る前に、キーワードの特性による種類を理解しておく必要があるのでまず簡単にご説明します。
検索キーワードの種類
検索キーワードの特性をまず理解しましょう。検索キーワードは5つのタイプに分かれます。
- 知りたい:KNOWキーワード 「○○ 方法」「○○ 費用」「○○ DIY」 など
- したい:DOキーワード 「○○ 修理」「○○ 相談」「○○ オススメ」など
- 買いたい:BUYキーワード 「○○ 購入」「○○ 資料請求」「○○ クーポン」など
- 行きたい:GOキーワード 「○○ 行き方」「○○ 住所」「○○ アクセス」など
- 指名キーワード:企業名やブランドが既にわかっている検索キーワード 「企業名」「商品名」「商標名」など
キーワードの特性をそれぞれ解説しますので、どのキーワードが集客に影響するのか具体的に理解を進めておきましょう。
1 知りたい:KNOWキーワード
- ブログ記事のコンテンツ構成がわかる
- ローカルSEOの攻略ポイントがわかる
- リピートアクセスがアップしファンが生まれる
- ローカルSEOの評価が上がる
- 自然検索流入が増え広告費を下げられる
KNOWキーワードはすぐにはお問い合わせに繋がらないけど、そのサービスに対して興味があり検索しているキーワードです。KNOWキーワードに対する情報は主にブログで記事を作成し、検索する人の知りたいことに答えられるブログ記事を作成します。
KNOWキーワードの検索はリピートの自然流入を作ります。その地域で特定のサービスに対しKNOWキーワードにより多く検索結果に表示されるブログは、その地域での潜在顧客を獲得し、ファンを作ります。これが将来的な見込み客となる流入をつくるのに必須の取り組みです。
ブログは「ただ書けば良い」という時代は終わりました。地域企業のブログも検索意図を分析しその地域で生活している人達の検索ニーズに応えるブログを作成していくことが大切です。
2 したい:DOキーワード/ 3 買いたい:BUYキーワード
この2つのキーワードがお問い合わせに直結するキーワードです。この2つは「今すぐキーワード」と合わせて言い換えます。
- コンバージョン率アップのための必須のホームページ構成がわかる
- コンバージョンを生む情報がわかる
- ホームページのコンバージョン率を上げるためのポイントがわかる
- コンバージョンしやすいホームページになる
サービス内容、来店型店舗、飲食店など、業種業態によってDOキーワード/BUYキーワードは変わってきますが、ご自身のサービスや商品に置き換えて頂ければと思います。
4 GOキーワード/ 5 指名検索
行きたい:GOキーワード と 指名キーワード は、その地域で認知度や評判が広まってから増えてくる検索のタイプです。
ホームページ集客がまだ形になっていない段階や、その地域で認知が広まっていない状態ではこの検索タイプは少ないでしょう。
また、GOキーワードは最近ではGoogleMapアプリやGoogleマイビジネスの表示によりホームページに到達する前にGoogle側で検索結果を表示し完結することが増えたことにより、ホームページにアクセスする前に検索が終わります。
KNOW・DO・BUYのバランスが重要
Googleは検索するユーザーにとって満足度の高い情報を検索結果に優先して上位表示してくれますが、ここ近年でとくに地域のビジネスに関わるローカル検索の検索結果に表示される情報が多種多様になり、集客導線もどんどん変わってきています。
お問い合わせに直結する今すぐキーワード+KNOWキーワードに対する有益な情報をバランス良く情報発信していくことで、ローカル検索の上位表示が獲得しやすくなる状況が生まれ、自然検索セッションの獲得や直接のお問合せ、来店に繋がる機会がより強まってきています。
ただし、地域企業のホームページの情報発信の取り組みと継続には労力もかかります。どの企業も中途半端な取り組みとなっていることが多いのが現状です。
だからこそチャンスでもあるのですが、キーワード分析をしっかり行った上で戦略的にブログ記事を作成していき、さらに高い品質で継続できる企業が最終的にはその地域のローカルSEOで勝ち残っていきます。
この取り組みと合わせて今すぐキーワードを把握し広告運用をしていくことで、しっかり集客できるホームページ運営の体制が作れます。
- キーワード分析からお客様が本当に知りたい情報を把握すること
- 知りたい情報を継続して発信すること
このふたつの取り組みの重要性を理解して、どこまで深掘りして情報発信するか?が今後は大切な取り組みになってきます。
では、キーワードの種類の説明を終えたところで、実際のキーワード分析の手法を解説していきます。
2つのキーワード分析ツール
キーワードの検索需要の分析をするには、2つのキーワード分析ツールを利用します。
KNOWキーワードの分析、今すぐキーワードの分析もこの二つのツールを使って分析していきます。
どちらも無料のツールですので試してみてください。
- Google広告 キーワードプランナー:検索需要を調べる
- keysearch Beta :関連キーワードを取得する
今回の記事ではまずキーワードプランナーを利用してキーワード抽出を行うところまでを解説します。
keyserch Beta の活用や、キーワード抽出後のキーワード分類などの解説は別の記事で解説していきます。
では、キーワードプランナーの活用方法を解説に進みましょう。
キーワードプランナー
Google広告の機能として提供されているのが キーワードプランナー です。
キーワードプランナーでは、キーワードの検索需要を調査します。
キーワードプランナーはGoogle 広告 の機能の1つで、利用するには Google 広告 のアカウント開設が必要です。Google 広告を出されている方は誰でも使えます。
Google広告をまだ使ったことがないという方も、良い機会ですのでアカウントの取得をして使えるようにしておきましょう。
薬師神
キーワードプランナーでキーワードを抽出する
まず、キーワードプランナーで「今すぐキーワード」「KNOWキーワード」を抽出する方法と、Excelファイルに保存するまで解説します。
手順は以下の通りですので、それぞれ解説していきます。
今回は「屋根修理」というキーワードを例に操作方法や分析手法を説明していきます。
- キーワードプランナーにアクセスする
- 軸となるキーワードを入力する
- 地域を限定する
- 今すぐキーワード(DO/BUYキーワード)にチェック
- チェックしたキーワードを保存する
- KNOWキーワードのチェック
- KNOWキーワードを保存する
- キーワードをダウンロードする
- Excelファイルにして保存し直す
薬師神
1.キーワードプランナーにアクセスする
Google広告にログインした状態でツールと設定 > プランニング > キーワードプランナーと進みます。
2.軸となるキーワードを入力する
新しいキーワードを見つけると進みます。
まずはざっくりとサービスに関するキーワードを入れます。今回は参考例として「屋根修理」というキーワードを軸にしてみます。
3.地域を限定する
キーワードの一覧画面に変わります。その画面の左上に地域とありますので、お住まいの都道府県にします。
そうすると、その地域の検索ボリュームが出てきます。
4.今すぐキーワード(DO/BUYキーワード)にチェック
キーワード(関連性の高い)順に列んでいる状態となっているか確認しましょう。
ここは動画で解説をしていますので動画をご覧ください。
操作手順を動画にしていますので、動画を参照ください。
今すぐキーワード(DO/BUYキーワード)に近しいキーワードにチェックを入れていきましょう。ポイントは修理、費用、雨漏り、価格、など即行動に繋がりそうなキーワードをピックアップすることです。
- 費用
- 相場
- 価格
- 張り替え
- 修理
- 原因
- 対策
など、すぐにでも修理が必要な状況で調べていると推測できる緊急度が高い状況で調べているであろうキーワードというのがわかりますでしょうか。
『費用・相場・価格』というキーワードは、屋根修理に対して費用を気にしているという検索なので、修理をすることが前提の状況で検索しているケースが想定されます。
さらに、『張り替え・修理・原因・対策』といったキーワードは、屋根に対して既になにかしら処置が必要な状況、もしくは困っているために原因や対策を知りたいという状況で、緊急度が高い状況で検索しているケースが想定されます。
このように、検索キーワードから検索する人の状況を想定してキーワードの検索意図をくみ取り今すぐキーワードを選定していきます。
薬師神
検索キーワードから検索する人の状況を汲み取るというのは、説明するのは簡単なのですが、この感覚を掴むには経験が必要です。
キーワードから検索する人の心理や状況を逆算して洞察する必要がありますので、時間をかけてキーワードをながめ検索する人の気持ちになって洞察してみましょう。コツが掴めるとハッと気づけるタイミングが来ると思います。
5.チェックしたキーワードを保存する
ひととおりチェックしたら、広告グループを作成 [今すぐキーワード] とグループを作ってキーワードの追加とします。これでDO/BUYキーワード「お問い合わせに直結するキーワード」の選別ができました。
続いて、KNOWキーワードの抽出に進みましょう。
6.KNOWキーワードのチェック
一旦キーワードのチェックを外し、月間平均検索ボリュームの多い順にキーワードを並び替えます。
上から順に屋根修理と関連するキーワードがあればチェックしていきます。さきほどチェックした今すぐキーワードはチェックしません。
検索ボリュームの多い順で並び替えた時に、今すぐキーワード以外に屋根修理で関連するキーワード、これがKNOWキーワードになります。
7.KNOWキーワードを保存する
一通り関連するキーワードをチェックした所で広告グループを作成し、[KNOWキーワード]とグループを作りキーワードの追加をクリックします。
左側のメニューからキーワードをクリックするとチェックしたキーワードの一覧が表示されます。
広告グループ欄に「今すぐ」「KNOWキーワード」と分類があると思います。これらが前のステップでチェックしたキーワードの分類です。
8.キーワードをダウンロードする
画面右上の↓マークをクリックするとこのキーワード一覧がcsv形式でダウンロードされます。
9.Excelファイルにして保存し直す
データを加工しやすいように一旦、.xlsx形式で別名で保存しなおしておくと良いです。
以上がキーワードプランナーを使った今すぐキーワードとKNOWキーワードの抽出方法です。
続いて、Excelファイルから、キーワードの分析をさらに進めていきますが、その解説は次の記事で解説していきます。
近日中に公開します。次回更新をお楽しみに。
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