- 今すぐキーワード抽出
- KNOWキーワードの抽出
を、Googleキーワードプランナーで行いました。

今回の記事では、抽出したキーワードをさらに分類しホームページ集客に必要なコンテンツのプランニングを行う所までを解説していきたいと思います。
この記事の見出し
キーワード分析の下準備
これから、Excelでキーワード分析を進めていきますが、その前に分析しやすいようExcelファイル内のキーワードを整理します。
1.キーワード価値の目安を付ける
キーワードの価値を示す以下の列にそれぞれわかりやすく背景色を付けます。
- オレンジ色にマークした列Estimated Impressions
広告を出した際に予想される月間表示回数を示しています。インプレッションと言われます。 - 緑色にマークした列Estimated AverageCPC
1クリックあたりの広告単価CPC(クリックパーコスト)を示しています。Google キーワード広告を出した際、そのキーワードで出した広告がクリックされる1クリックあたりの金額になります。
2.別シートにキーワードを分ける
キーワード分類をしやすくするために、今すぐキーワードとKNOWキーワードをそれぞれ別シートに分けましょう。
動画で操作していますので参考にしてください。
今すぐキーワードの分析
では、まずは今すぐキーワードから分析を進めます。
今すぐキーワードの分析をすることで検索意図から読み取れる必須コンテンツの枠組みが見えてきます。
つまり、今のホームページがユーザーの検索意図に沿ったホームページになっているか?ということがわかります。
キーワードの上位下位のグルーピング
まず、Excelに分類した今すぐキーワードの一覧を眺めてみてください。
じっくりと今すぐキーワードを見ていくと共通点が見えてきます。
- 屋根 リフォーム
- 雨漏り修理
- 瓦屋根の修理
- 屋根修理
これらのキーワードは、屋根修理や屋根工事の工事種別のキーワードです。
次に、それらの工事種別の内容について知りたい情報のキーワード分類が見えてきます。
- 費用/相場/価格
- 原因
- 対策
- 張り替え/修理の方法の説明
これらのキーワードを見ていくとキーワードの 上位 > 下位 というキーワードのグルーピングの上下関係が見えてきます。
つまり、
[施工種別に関するキーワード] > [施工内容に関するキーワード]
というキーワードのグループ関係です。
Excelに置き換えるとこのような分類になります。
コンテンツとして置き換えてみる
これらのグルーピングを、ホームページのコンテンツ構成案(サイトマップ)に置き換えてみると、このような構成になります。
1.屋根修理の各サービスページは以下のページをそれぞれ1ページずつ作成する。
- 屋根リフォーム
- 雨漏り修理
- 瓦屋根の修理
- 屋根の部分修理
2.各ページ検索意図に沿った掲載を考慮し以下の情報を各ページの共通のページ構成としてそれぞれのページ内容に沿った情報を掲載する。
- 施工に対する価格
- 施工や修理の良くあるケースの具体例
- その原因(リフォームの場合はリフォーム目安時期など提示)
- 一般的な対処法や施工手法の説明
これらを実際のサイトマップに置き換えるとこのようなイメージです。
必須コンテンツとして考える
このように今すぐキーワードを分析することで、コンバージョンに必要な最低限の情報掲載の構成が見えてきます。
ご自身のホームページに置き換えてみて早速今すぐキーワードを抽出してみましょう。
そして、キーワード分析を進めてみて以下の2つをチェックしてみましょう。
- 今すぐキーワードを抽出し検索する人の検索意図に沿うホームページ構成になっているか?
- 検索する人がそのページを訪れた時、もうこれ以上検索する必要が無いくらい検索意図に沿う魅力的なホームページになっているか?
今すぐキーワード分析をしてみて、現在のホームページで不足しているコンテンツがあれば、ホームページの構成やページ内容を見直してく必要がありますよ。
KNOWキーワードの分析
続いてKNOWキーワードの分析を進めましょう。
- ブログ記事のコンテンツ構成がわかる
- ローカルSEOの攻略ポイントがわかる
- リピートアクセスがアップしファンが生まれる
- ローカルSEOの評価が上がる
- 自然検索流入が増え広告費を下げられる
KNOWキーワードも同じように分析を進めて行きますが、重要なことを先にお伝えします。
キーワードの網羅性とカテゴリ構造
あまり知られていないのですが、2019年以降のSEOで大切な2つのポイントがあります。
- カテゴリ構造
- 情報の網羅性
この2つをKNOWキーワードで攻略します。
1.情報の網羅性:ローカルSEOで(に限らず全てのSEOで)もっとも大切なのは情報の網羅性です。情報の網羅性とは、ビッグキーワードに対して関連するスモールキーワードの記事を増やして、ブログ全体で色々な関連キーワードの話題を取り扱うことを言います。
記事をいくら増やしても、検索需要のないページを量産してもSEOでは全く評価されません。関連するスモールキーワードで、検索する人の検索意図に沿った枝葉の記事を増やすことが重要です。
2.ブログのカテゴリ構造:Googleの検索アルゴリズムはかなり高度になりましたが、基本的には機械的に処理されています。そのベースとなる処理は自然言語処理(シソーラス)で計算されています。
- 言葉の上位/下位の関係
- 大分類/中分類/小分類
- 同義語/類義語/対義語
- 関連語
このような言語処理をベースにしているので、情報の網羅性があり、カテゴリ構造が上下下位の言語の関係値として上手に分類されているホームページはSEOで評価されやすくなります。
ブログのカテゴリでシソーラス分類にあったカテゴリ構造をつくることが大切です。
このことを頭の片隅に入れておいて、KNOWキーワードの分析を進めましょう。
KNOWキーワードの分析手法
KNOWキーワードの分類も、基本的には今すぐキーワードの時と同じように、上位 > 下位 の言葉の関係を見つけてグルーピングしていきます。
キーワードのグルーピングについては、キーワードの類似性を元に、キーワードの上位のカテゴリ構成を考えながらカテゴリの軸となるグループ名をあぶり出すイメージです。これは少し慣れが必要です。
このカテゴリのグルーピングがSEOの評価に大きく関わる部分ですので、少し時間をかけてじっくり眺めてみる必要があります。
実際にグルーピングしてみると、このような形になりますね。
これらを元に、ブログ記事を構成していきますが、カテゴリ構造を先に考えた上で個別のキーワードを分類していきます。
名前
この例を見て、キーワードの 上位 > 下位 の解釈の例が把握できますか?
わからない場合は、じっくり眺めてみて言葉の意味の上位 > 下位 の意味合いを理解してもらう必要があります。じっくり見てみてください。
カテゴリとキーワードの分類例
上記画像のようなイメージでブログのカテゴリを作り、カテゴリの中に記事単体のキーワードを分散させブログ記事を作成していきます。
インプレッション数とCPC単価にも注目
Excelの表のオレンジ表に戻ってインプレッション、緑のCPC単価を見てみましょう。
1番右に赤い列を設けています。これは インプレッション×cpc単価
を計算しています。この数字が高いほど、自然検索流入の価値が高いキーワードとなります。つまり、imp×cpcスコアの高いキーワードを優先してブログ記事を仕上げていくと良いでしょう。
このスコアが高いキーワードは、1記事だけじゃなくどんどん話題を膨らませて各キーワードで5記事ずつ位を目安にまずは書いてみることをオススメします。
keysearch Beta で網羅性を意識したキーワードを抽出
1つのキーワードから、さらに検索ニーズを汲み取るためにはkeysearch Betaというツールを使います。
参考 keysearch BetaGoogleサジェストを自動で取得して、キーワードマップを作成先ほどKNOWキーワードでスコアが1番高かったベランダ 屋根 の話題の網羅性を高めるキーワードを掘り下げる場合、画面上のキーワード入力欄にベランダ 屋根
と入れてみましょう。
このようなツリーになります。
特に注目なのが以下の3つのキーワードグループです。
ベランダ 屋根 修理グループ
ベランダ 屋根 diy グループ
ベランダ 屋根 後付けのグループ
これらのグループは、配下のキーワードを全て1記事ずつ作成すると、その地域のSEOでは無敵になるでしょう。
ホームページ集客のキーワード分析はこの手法で充分です
今回の記事では
- 今すぐキーワードの分析とコンテンツ精査
- KNOWキーワードの分析とブログ記事のタイトル候補
- keysearch Betaで網羅性を分析したタイトル候補
をご紹介しました。
これらは私が実際に様々な企業のサポートを通じて、どの業種でもどの地域でも結果を出している手法になります。
シンプルですが、ご紹介したこの2つのツール
- キーワードプランナー
- keysearch Beta
この2つで、ホームページ集客におけるキーワードの分析はほぼ攻略できます。
ただし、キーワードの分析をするだけでは集客には繋がりません。実際にはキーワードを元にコンテンツを作り、ブログ記事も書いていかなくてはいけません。
この2つのツールを使って、いかに検索する人のキーワードを深読みし、検索する人にとって必要な情報を見極められるか?がポイントです。
その分析の読みの深さ、検索する人の気持ちにいかに寄り添えているか?をGoogleのアルゴリズムも解析できるようになってきていると実感しています。
- こういうキーワードで検索されているということは、こういう記事を用意してあげよう。
- 次はこういうことが気になるはずだから、関連記事も用意しよう。
というように、ホームページ内のコンテンツで、お客様の疑問や興味関心を深掘りしてあげられるような、良いホームページにしていくことが大切です。
検索キーワードから検索意図を読み取る
ホームページ集客では「検索キーワードの検索意図に応えることが大切」と言われますが、ホームページ集客の数字を上げるためには、お客様の検索意図に沿った情報発信が欠かせません。
ただし、これは簡単ではないのも事実。お客様の検索意図をキーワードから読み解くには、深い洞察と経験が必要になってきます。
次の記事では「検索キーワードと検索意図」について、深掘りして解説していきたいと思います。
次回の記事もお楽しみに!
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